第3回インタビュー「会社員がDAOに参加するという選択肢:Yuriさんが語る可能性」

第3回インタビュー「会社員がDAOに参加するという選択肢:Yuriさんが語る可能性」

日本DAO協会で活躍されているメンバーに、参加したきっかけやDAOの魅力についてお伺いする連載インタビュー企画。

今回は、IT企業で情報システムの営業支援や企画運営に携わりつつ、日本DAO協会ではレップホルダーとして主に広報や総務を担当されているYuriさんにいろいろとお話をお伺いしました。

プロフィール写真

プロフィール: Yuriさん

日本DAO協会レップホルダー
IT企業に勤務しつつ、広報や総務などの面で日本DAO協会を支えている、日本DAO協会の「顔」。

日本DAO協会では広報や総務を中心に幅広く業務を担当

ーー 日本DAO協会でのお名前を教えてください。

Yuriです。元々Discord名は「なしなし」でやっていたのですが、日本DAO協会の設立母体となったRuleMakersDAO(RMD)に参加した時にYuriに変更しました。

ーー 日本DAO協会以外ではどのようなお仕事をしていますか?

本業はIT会社で電力会社向けの情報システムの営業支援や企画運営に携わっています。
Web3とは程遠い仕事です(笑)。

ーー 日本DAO協会ではどのようなお仕事を担当されていますか?

協会の広報や総務のような仕事をしています。

設立準備の時期に、協会ホームページの制作やビジョンの策定などを担当し、現在はホームページやSNS(Facebook、X)の更新を行なっています。

また、協会に参加する人のオンボーディング(タスクやプロジェクトの割り振り)、協会タスクを管理するタスクボードの運用体制の整備など、協会における人員の円滑な活動支援を行なっています。

それ以外にも、対外対応としてIVSなどのイベントでの登壇、協会の定例会の司会などを行なっています。

 日本DAO協会のタスクボード
図:Notionで作成した日本DAO協会のタスクボード

ーー おお、たくさんの業務をご担当されていますね。まさに日本DAO協会の顔ですね。 DAO協会では月にどれくらいの時間動いていますか。

うーん、わかんないですね。前は計測していたんですけど。

多分月30〜40時間ぐらいは稼働していると思います。

日本DAO協会での活動が本業にも活かせる

ーー 日本DAO協会に参加したきっかけを教えてください。

勤めている会社に経営戦略についてのコミュニティがあり、そこでDAOのことを知りました。

DAOの理念や考え方が、自分が理想としている多様な人が活躍できる社会や会社を実現するうえで重要だと思い、DAOに興味を持ちました。

DAOについて調べている中でRule Makers DAO (RMD)のことを知り、RMDのDiscordに参加しました。そこで日本DAO協会を設立することを知り、ふらっと定例に参加していたら、協会ホームページの制作を担当することになり、気が付いたらレップホルダーにまでなっていました(汗)。

ーー 日本DAO協会に入って良かったことがあれば教えてください。

いっぱいあります。

会社に入ってしばらくすると、会社の考えに染まってしまうところがどうしてもあると思うのですが、協会でいろいろな人と関わっているおかげで、フラットに考えることができています。

日本DAO協会での活動が本業にも活きているし、逆に本業で勉強したことが協会でも活かせていて、とても良い循環が生まれているような気がします。

協会では今コミュニティマネージャー的な立場で、参加者に協会に貢献してもらえるようにするには何をすべきかを考えて動いている一方、本業でもその中で得られた経験を活かして、上司や先輩、SEさん、営業さんと協力しながらプロダクトマネジメントの体制整備に取り組んでいます。

まだまだ上手くいかないことも多いですが、多様な人々が共通のミッションに向かって自分のできることを活かして楽しく協働するような組織づくりができるように、勉強しています。

DAOの良さをもっと広めて、私のように会社員として仕事をする傍らDAOに参加する人が今後増えるといいなと思います。

コミュニティに貢献しインセンティブを得られるのが魅力

ーー YuriさんにとってDAOの魅力はなんだと思いますか。

DAOの魅力は多様な人が活動して、自分ができることでコミュニティに貢献して、貢献したことに対して何かしらのインセンティブを得られることだと思います。

会社だと、これはSEの仕事だから、上司の仕事だから、他の部署の仕事だから、など自分の仕事の枠にとらわれてしまうところがあると思います。

DAOは自分が望めば枠にとらわれない貢献ができ、その貢献に対してインセンティブが得られて、コミュニティに対する貢献が可視化できることがいいなと思います。

他者や組織、社会のためになるように自ら貢献することが、本人も周りも幸せにすると思うんですよね。

DAOの場合、その貢献がきちんと評価され、価値が還元されるので、さらに一人一人の貢献したいという想いや行動が促進され、持続可能なものになっていくと思います。

DAOが普及することで、人が他者や社会に貢献しながら幸せに暮らせる社会になっていけばいいなと思います。

ーー ありがとうございます。最後に、日本DAO協会に入ろうと考えている方に一言お願いします。

はい、DAO協会は多様な人が活躍できる組織ですし、そのような組織にしていきたいと考えています。Web3を知ったのが去年という私のような初心者でも協会で活動できています。なので、気兼ねなく気軽に協会に参加してほしいなと思います。

最後に私のタスクボード・チームでも協力していただける方を募集をしています。ぜひご参加をお願いします(笑)。

ーー 今日はありがとうございました。

インタビューを終えて

協会の顔と言っても過言ではない、Yuriさん。人が気づいていない問題や手が回っていない運営に積極的に手を差し伸べ、協会の運営を引っ張っている姿は、年齢や経歴という基準に捉われないDAOという組織ならではと思います。

また会社員をしながら、今までと異なる場所で新しい知見や経験を得ることで、その得たものを会社で活かしているというお話はこれからの時代で必要な働き方ではないかなと感じました。

日本DAO協会はDAOのよさを体現するYuriさんのように思いを持って社会をよりよく変えたいと考えている方々の参加をお待ちしています。

この記事を書いた人

Yo-Yo(コンドウ ヨウイチロウ)
Yo-Yo(コンドウ ヨウイチロウ)
web3の技術に将来を感じ、HekakuコミニティなどのWeb3コミニティに参加し活動中。昼間は食品企業で知的財産関連の業務に携わっている。趣味はテコンドー、クライミング、ランニング。