【2024/4/13(土)13:00~】オンボーディングイベント"JPDAO MEETUP in EBISU/TOKYO(トークショー編)

2024年4月13日に開催されたJPDAO MEETUP in EBISU/TOKYOのトークショーの模様をお送りいたします。日本DAO協会に参加しているメンバーに向けていくつかの質問を投げつつ、深堀していく会となりました。

登壇者プロフィール

RULEMAKERS DAO co-founder/弁護士。日本DAO協会レップホルダー。

IT企業会社員。日本DAO協会レップホルダー。

株式会社シムデザイン。日本DAO協会レップホルダー。

BAC co-founder。日本DAO協会ホルダー。

帆船Ami Crew。日本DAO協会コントリビューター。

日本DAO協会に関わったきっかけ

mac

日本DAO協会でレップホルダーを務めています。

RULEMAKERS DAO のファウンダーで全体のコミュニティマネージャーで、本業は弁護士です。

大学時代文化人類学を学ぶ上でコミュニティについて研究していました。新しい意思決定としてのDAOに興味をもっています。

Yuri

日本DAO協会の設立準備段階から携わり、現在はレップホルダーとして活動しています。

日本DAO協会ではホームページ作成、プロモーション、マーケティングを担当しています。

本業では民間のシステム会社で電力会社向けのシステム営業支援や企画を行っています。

貢献度が適正に評価される世界が、誰でも活躍する世界に繋がるかもしれないと思い、DAOに興味を持っています。

yokko

RULEMAKERS DAO で準備していた時から日本DAO協会の設立に関わっています。

現在、社会人向けの大学院で法律の研究をしています。

RULEMAKERS DAOのビジョンに共感し、ジョインしました。実現したい社会のために、法律を作っていくというところに惹かれています。

自律的にやりたい人が集まって活動するのがDAOだと思っています。

hiii

2月にRULEMAKERS DAOに加入し、そこから日本DAO協会の立ち上げ準備に参加しました。

本業では名古屋で不動産業を営んでいます。不動産とメタバースを組み合わせた事業を始め、NFTに関するコミュニティ形成などに取り組んでいます。

リアルイベントでも社会貢献活動を支援する団体をDAO化していきたいと思っています。

Shige

Henkakuコミュニティに2023年7月から参加しています。

日本DAO協会には、設立準備が始まった2月末に加入しました。

本業としてはWebのデジタルマーケティングが専門です。

趣味のクライミングコミュニティをDAOで運営することに興味を持っています。

YUNO

4月1日からWeb3業界の勉強を始めました。

本業はITエンジニアで、帆船のクルー活動にも携わっています。

Web3の技術を利用して、帆船の持続可能な安全を確保する方法を探っています。

会社では、人事評価のDAOを取り入られないかを考えています。

DAOに出会ったきっかけ

Mac

昨日、財団の受賞式で他の人がメタバースなどのオンラインから始まる人間関係について話していた時に、自分も昔モバゲーをずっとやっていたことを思い出しました。

当時のモバゲーにはサークルというコミュニティ機能があり、誰でも基本的にいろんなサークルに入って活動することができました。年齢も性別もわからないまま、アバターを通じて活発なコミュニケーションが行われていました。

それは、SNSというよりソーシャルコミュニティで、既存の社会秩序から少し外れたような独特の魅力がありました。今、日本でもそのようなソーシャルコミュニティが盛り上がりを見せていることを面白く感じています。

hiii

さそりちゃんと共に、NFTコミュニティの集まりを作るアイディアから始まり、名古屋でNFTをテーマにしたバーを運営しています。このプロジェクトをDAO(分散型自律組織)として運営することで、より楽しく、新しい試みができると考えています。

NFTやWeb3を活用して社会貢献団体を支援するリアルイベントも開催しています。

ブロックチェーンゲームやギルドを通じて形成されたコミュニティがおもしろいと感じています。金銭的な報酬を求めることなく、主体的に活動するコミュニティの形成に興味を持っています。

Shige

千葉工業大学で開講された「Web3概論」という社会人向けの講座を受講し、DAO(分散型自律組織)の存在とその概念について学びました。これがきっかけでHenkakuコミュニティに参加するようになりました。Henkakuコミュニティではリアルマネーに紐づかないトークンの交換などを行っており、新しい形の楽しさや価値を提供するコミュニティが可能だと感じています。

クライミングクラブやマンションの理事会の運営も、DAOの形式で行うと効果的だと考えており、ボランティアだったり税金で運用されていたりするものこそ、DAOを活用して新しい価値を生み出すのではと考えています。これらは資本主義の枠を超えた、価値ある活動だと認識しています。

YUNO

クライミングのコミュニティと帆船の活動には近いものがあると感じております。船長は基本的にボランティアで活動していますが、善意やボランティア精神だけでは持続が難しいと認識しており、この問題を解決するためにDAOを活用することを考えています。DAOを取り入れることで、通常はお金にならないような活動に対しても、トークンや他の形のインセンティブを提供し、参加者をモチベートすることが可能だと考えています。

Yuri

DAOの概念を知ったのは、会社です。元々会社のビジョンが、志を持った人々が集まって社会課題を解決するような共有財を作っていくことで、私はそれに共感して入社しました。そして、そのビジョンを実現するための社内のコミュニティで偶然DAOやWeb3が今後重要だということを知りました。社内でDAOやWeb3のことを話していたら、部会でプレゼンさせてもらったり、社内のWeb3の部署の人に紹介してもらってイベントに参加したりすることができました。

yokko

大学院の授業でWeb3・メタバースという概念に触れ、興味を持ちました。もう一つの理由は、自分は地方出身で就職のため東京に来たのですが、同窓会の支部の幹事を務める中で、私を含め多くの同郷者が地元のために貢献したいと思いながら遠隔にいるため実現できないことを知りました。DAOを活用することで、地元に戻れなくても遠くから地元の活性化に貢献できる可能性を感じています。

自分にとってのDAOとは?

yokko

中央集権的ではなく、やりたいと思ってる人たちが自分の意思で動いて活動をしている組織

Yuri

中央集権的な管理者がおらずとも、自律的に活動して目標を達成する組織。ブロックチェーンの活用は必要だとは思いますが、それを現時点であまり活用できていなくとも、DAOとしていいのかなと考えています。

Mac

既存のコミュニティや組織の延長上にあって、何かを一緒にやるための組織

hiii

みんながやりたいことを持ち、その目標に向かって協力し、自発的に行動する組織のイメージを持っています。

Shige

変化し続けるものかなと思っています。

多くの会社って、やっぱり一度決めたことをなかなか変えられず、変化の速い時代に対応できないことがあります。現在、DAOは時間がかかると思われていますが、実際には目の前で見えているスピードは遅い一方、DAOはパッと動いてゆっくり止まり、パッと動いてゆっくり動きます。だから時間軸を長めにとると、DAOの方が実は速いのではないかと考えています。

YUNO

組織的な話で言うと、DAOはアメーバみたいな組織とよく言われると思います。実際、いろんな人が関係なく混じり合って、侵食されていくというイメージを持っています。

立場とか階層とか関係なく、いろんな人がどんどんアメーバに巻き込まれて、広がっていくように感じます。

参加者からの質問

Q.既に国内海外に、様々なDAOの事例があると思いますが、気になるDAOがあれば教えてください。

Mac

DAOゼロという台湾のDAOです。公共的なサービスに対してみんなでお金を集めてそれを分配していくという形で運営されています。

欧米のDAOは0→1で、何か意思決定をするとなったら、そこに全力投球するかしないんですけれども、DAOゼロの場合は、投票する分だけ分配するので、小さな意見でもその意見が面白ければ、その分お金や人が集まります。

yokko

人妻DAOというDAOです。

メインの参加者の多くが、家庭で育児をされている女性の方や、パートタイムジョブで働いていらっしゃる方なんです。家庭の都合などでフルタイムで働くのはちょっと難しいけれども、専門的なスキルを持っていらっしゃいます。

人妻DAOは、時間や場所にとらわれずにお仕事ができるっていう形を実現されてるんですよ。確か竹中工務店さんから受注されたお仕事をされていたと思います。

スキルを持ってる人が手をあげて、自分のできる時間を使って、1つの仕事を完成させる、そういう新しい働き方ができるDAOっていうのが非常に面白いなと思っています。

Shige

Henkakuコミュニティです。

Henkakuコミュニティでは、Henkakuトークンというものが存在しています。例えば、特定の投稿を拡散すると50トークンもらえたり、イベントの手伝いをすると100トークンがもらえたりする仕組みです。では、このトークンをどう活用するのかというと、スキルチケットというものがあります。クライミング教えます、とか魚のさばき方教えます、みたいなスキルをチケットとして販売し、メンバー同士でトークンの売り買いをしています。

無償でやるけれど、教わる方がなんか申し訳ないなと思ってしまうようなことを、微妙に通貨とは結びついてないトークンでやり取りする実験です。お金に結びついてないからこそ、面白いっていうのがありますね。

Q.DAOは善意でやっている部分が多いので、脆弱性があると思うのですが、どうやって解決しようとしていますか。

Mac

DAOの良さも出てくる反面、悪い部分も出てきますが、なぜブロックチェーンや新しいテクノロジーを使うのかという点に立ち返ったとき、拡大をさせていくのに耐えうる仕組みを作っていくことが大事です。ただ、仕組みだけあってもワークせず、必要なのはコアになる信頼関係とかコミュニティだなと思ってます。

コアになるものをベースに、トークンや投票システム、報酬が出た場合にはトレジャリーを、スマートコントラクトで管理していくことで、持続的かつ、発展していく状況を作っていこうとしています。

Shige

・悪い人をどうするか
・仕事しながらどう関わるか
の2つの話だと思います。

悪い人どうするのっていう部分で言うと、現在協会のSNSのガイドラインを作っていて、SNSに書き込むのは信頼される方じゃないとお願いできないよねということになり、善意があるからこそ、きっちり悪意に対して備えなきゃいけないという議論を進めています。

2つ目の時間に関しては、僕も本業にそれなりに時間取っているので、少しでも参加する人が増えて少しでもボールを落とさないように、5分でも10分でも10文字でも貢献していくことが協会やDAOが発展していくのに重要なことなのかなと思っています。

逆に言うと、各個人はスキマ時間に出来ることをやるだけでいいのかなって思っています。

最後に、これからの日本DAO協会での展望

YUNO

モデルケースをどこかで自分が作っていけたらいいなと思っています。日本DAO協会では、勉強させていただきながら貢献していきたいです。

Shige

今のこのDAOの感じって90年代の頃にインターネット初めて触り出した頃の感じに似ているなと思っています。当時、インターネットも怪しいものや、アンダーグラウンドのものとされ、一部の人が趣味で触っていた存在でした。このような波が人生の中でもう1度来たと思っています。

ビジネスというより、生き方の問題になってくると思うんですけれども、DAO協会の活動そのものが、資本主義とかポスト民主主義みたいなところをアップデートするような1つのきっかけになればいいかなとは思ってます。

hiii

僕は自分自身のDAOの活動やDAO協会が広まっていくことによって、日本全体でDAOが広まっていけば、お互いに協力し合えるDAOももっと増えていくと思うので、その辺りをやっていきたいなと思います。

最終的には、資本主義とDAOが共存していけるような形で、発展して日本全体がもっといい国になっていけばいいと思います。

Yuri

私は、日本DAO協会の中で、コミュニティの設計をやっていきたいと思っています。DAOに関心を持った人が日本DAO協会を知って、入ってもらい、そこで自分のできることで貢献して、その貢献に対して適正なトークンがもらえるような流れを作りたいと思います。協会に入ったことで、これまで出会わなかった人と出会えて、いろいろな活動をして、自分のできることを認められて嬉しい!、これからやりたいことができる可能性が高まった!というような、さまざまなコミュニティの体験ができるような設計がしたいと思っています。

また、直近の展望としては、プロモーションチームとして賛助会員を集めるということもあります。企業さんとDAOに入るコントリビューターさん、DAO協会の会員の中で、どうやってコミュニティを作っていくのかというところを考えていければと思っています。

yokko

DAOがパーパスを実現するための手段だとしたら、パーパスを実現 したい人が組織を作るのにすごくハードルが高いと、パーパスの実現が遠くなってしまうと思います。

DAOでパーパスを実現したい人が、気軽にDAOを作れるような仕組みづくりのお手伝いを日本DAO協会を通じてできたらいいなと思っています。

Mac

資本主義や民主主義のアップデートです。

Henkakuコミュニティがされているみたいなスキルシェアのように、トークンがいい感じに配られ使われて機能すれば、自分としてはDAOについての法律の設計やトークンの設計をトークンで受けるみたいなことをやりたいと思っています。

日本円やドルやビットコインから切り離されたトークンシステムの実現を協会で出来ればと思っています。そのためには、自分のスキルを提供していただくことも必要ですし、何か貢献していただいて、トークンをゲットすることも必要です。非常に難しいですが、トークンの仕組みづくりにも参画してもらいながら、みんなで作り上げていければいいなと思っています。

まだまだ始まったばかりの日本DAO協会なので、同じ目的を持った仲間との出会いをこの日本DAO協会を通じて作っていただき、ともに協会を発展させていただければと思います。

まとめ

今回のJPDAO MEETUP in EBISU/TOKYOのトークショーを通じて、日本DAO協会の多様なメンバーがそれぞれの視点からDAOの魅力と課題について深く語り合いました。我々各々のメンバーのビジョンは、DAOがもたらす未来への希望を強く感じさせました。日本DAO協会は、共に成長し、新しい価値を創造する場として、これからも発展を続けていきます。

この記事を書いた人

日本酒侍ぐりこ先生
日本酒侍ぐりこ先生
プロデューサー、13年間の教員生活からプロデューサーへと独立起業。日本初の『推し酒コレクション』など、Web3におけるプロデュースもしかける。合同会社SAKEXプロデューサー、合同会社CHILLCMO。JapanSakeCommunity代表。